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新卒エンジニアお仕事日記

一人称は俺だけど女です

休日の日記

今日は朝起きてからというもの、しばらく気落ちしていた。

ずっと横になってただ出口の見えない考えを巡らせていた。

なんとなく漫画を読んだりした。

 

いつもだったらすぐにベッドから起きて風呂に入って創作するのに……。

いつもなら出来ていることが出来ない恐怖があった。

原因はやっぱり昨夜の食事会での上司とのやりとりだ。

 

俺はしばらく腐っていた後、こんなんじゃ嫌だと風呂に入り、買い物(食料)に出かけた。

歩く道の途中で考えていた。

 

俺は先日、俺じゃない別のエネルギー体の意思から「こういう時こそ初心にかえって・・・」というメッセージを受け取った。

俺はそれについて考えた。

 

初心にかえるって、なんだろう?

よくある「初心を思い出す」っていうことなの?

最初抱いた目標を思い出すっていうこと?

エネルギー体の意思がいうことにしては、それだと随分月並みだなあと俺は思った。

初心を思い出してもあまりあの職場に対して気力は湧いてこないし、そもそも俺は自分の目標を忘れたことは一度も無い。

 

いや…待てよ…。

俺は考えた。

違う。初心に返るっていうのは、初心を思い出すとか、目標を思い出すことなんじゃない。

「自分を最初の状態に戻す」っていうことなんじゃないだろうか?と。

 

ああ、俺は気づいた。

あの意思が本当にそう伝えたかったのかを確かめる術は今のところ無いが、

俺はわかった気がする。

自分を4月3日の状態に戻して出勤するってことだ。

 

俺は思い出す。

秋葉原のお兄さんが、俺にいつから仕事が始まるのかを訊いている。

俺は「3日が月曜だから、3日からですよ」と返している。

そうして4月3日が訪れて初めて会社の開発室に入り、自分の机が用意されているのを俺は見る。

(わあ~!自分の机だ!社会人ってカンジ!)

・・・・

 

そうだ。そういうことだ。

今までのことは無かったことにして、最初からやり直せばいいんだ。

次に出勤するときは、全てやり直す気持ちで、4月3日に戻ったように思えばいいんだ。

実際は今週まで働いていたのだから、その分のオマケ(特典)がある中でのスタートだ。

上司には散々怯えていたし診断書のお墨付きもあったのだから、彼も過去のようにキツく言ったりはしないだろう。

そして今までやってきた研修の知識が多少なりともある。

そういう特典がある状況で、最初の日からやり直す・・・。

 

最初からやり直すわけだから、自分がべつにロクに出来なくてもやたらいちいち深刻に気負う必要も無い。だって、最初から始まっているんだから。

 

俺は少しモヤが晴れた気がした。

そうだ、4月3日からやり直せばいいじゃないか!そういう気持ちで会社に行くのがいいんじゃないか!と確信した。

 

人間、視覚から入る情報も大事だ。次出勤するときは、気分転換をかねて新しいクッションでも使おうかな。全然違う色のクッションにして、机の雰囲気も変えよう。

 

次回からは4月3日から始まる気持ちで出勤して、自分なりに頑張って、それでも試用期間でやっぱりクビとなったら、もう、それはそれだ。あとはもう知らん。

 

というわけで次出勤するときは、「1日目」の日記からまた始まると思う。

 

 

食事会の日記

昨夜、会社の食事会があった。

当たり前だが費用は会社が負担している。

 

食事会の前日、早退するときに俺は会社側から

「明日、来れそうだったら来てね」と強く言われていた。

適応障害の俺は正直あまり気が進まなかったが、行くことにした。

 

俺は食事会で自分が泣かないか凄く不安だった。

最初ちょっと目がうるんだが結局泣かずに済んだ。

 

隣に上司がいた。正直嫌だった。

俺は、上司さえ変えてくれれば来週から仕事にいけると思う。

理想は優しくて穏やかな女の上司だ。

でも、人数があまり大していない会社だから上司を変えることは出来ないと思う。

社長だって、俺が上司に怯えていることは知っている。

 

上司は確かに技術力がある。数学も得意で左脳系だ。エンジニアとしては優秀なのだと思う。

 

そんな上司は食事会で、同僚や部下に一方的に数学や哲学などを喋り続けていた。

俺は、秋葉原のお兄さんが「酒の席で、俺の話を聞け!みたいな上司はいるからねー」などと喋っていたことを思い出した。

 

上司は確かに技術はあるが、人間としては「ちょっとアレなところがある人」という位置付けで間違いないと思う。

 

俺は食事会で、死んだ目をしていた。自分から喋ることは基本的に無かった。

安心できる女性メンバーだけが居る空間では、元気が無いながらもまあ喋っていた。

他の先輩の男性が「元気ないね」と言った。俺はドキリとした。俺はなにも反応を返さなかった。

 

目の前には美味しい料理が沢山あるのに、俺は大して食欲が湧かなかった。

「食べる」という行為はこんなにもエネルギーを使うことだったのか、と初めて知ったような気がした。最初、自分だけフォークを手にとらないのはおかしいと思って無理矢理食べた。

普段は食べることに力を使うだなんて一切考えない。腹が減ったから、美味しいから食べる。ただそれだけのことなのに。

 

俺は食事会中によく同期の女性の袖をひっぱって、彼女とコミュニケーションをとっていた。

俺がうまく喋れないのを彼女もわかっていて、彼女は俺にやさしくしてくれた。

 

上司以外はみんな普通に落ち着いて楽しく談笑していた。しかし、上司だけは変に酔っていて一人だけ大きな声でべらべらと喋っていた。あの空間では目立っていた。

 

上司は俺に「肉を食え!肉を!肉を食べれば元気が出るから!」と言った。

俺は、よくそんなことを言えるなあと思った。

俺がこんなに変わってしまったのは、上司に怯えているからだ。

確かに出来ない俺が悪いけれど、恐怖の対象が言えたことではないと思う。

 

上司は俺の肩に触れた。俺の身体の全細胞が反応した。俺の目はどこに定めればいいかわからなくなった。

その時、大きな声で、薬を飲むなと言われた。出来ないことを気にするなと言われた。

俺は同期の女性の袖をひっぱって助けを求めた。社長が上司を止めた。

 

そんなことがあって、俺は帰宅してからもしばらく横になっていた。あれはもう二度と経験したくないことだった。

 

ちなみにだが。

ああやって「酒の席で同僚や部下に長く一方的に喋ってしまう上司」の状態を俺は「語り」と総称している。

 

恐怖の対象である上司の「語り」はなるべく耳にしたくないと素直に感じる。

秋葉原のお兄さんが言っていた「俺の話を聞けみたいな上司」、それもつまり「語り」である。

なぜ「語り」と総称しているのか?それは短いし的確だし面白いからである。

 

最初この言葉を知ったのは、新宿にあるキャバクラでだった。

俺が派遣としてヘルプ出勤した際、その店の若い黒服が年上の黒服に長々とつまらない内容のイチャモンをつけられていた。それはまさしくいじめ、パワハラの類だった。

それを見た在籍のキャバ嬢達が「あー、〇〇さん(黒服)また語りー?」「うん」「いつもの語りだねー」と会話していた。

俺は若い黒服を可哀想に思いながらも、そのキャバ嬢達がいう「語り」というシンプルで的を射た表現が面白くてハマってしまった。

それ以来、そういう「ちょっとアレな上司の状態」を「語り」と俺は呼んでいる。

 

残念なことに、もうおわかりであろうが、俺の上司もわりと「語り」系なのだ。

酒に酔っていなくても、一度説教が始まるとうんと長い。そして言い方がキツい。

なぜなら、それが「語り」だから。

そして散々色んなことを自分から「語り」しておいて、「俺の時間を減らすな」と言うのである。

 

ああ、なんてくだらない・・・俺はなんてくだらないことに怯えているのだろう。

自分の能力の無さに悩み、上司からの注意に怯え、そのマイナス感情は会話の少ないあの環境の中どんどん俺の胸で膨らみ、遂に診断書へと姿を成した。

 

やはり会話が少ない会社というのは、それだけ色々あるのである。

 

上司は食事会で、怯える俺に無理に話しかけようとした。

「怖がらなくていいから」と二度も言った。俺は怯えた。

(その結果薬のことや仕事のことなど無神経なことを大きな声で言われた。)

彼は、オンナノコからモテたことって、あるのだろうか?

女に「怯えるな」と言って、女は怯えなくなるのだろうか。

べつに女に限ったことではないが・・・・。

 

まあ、これを読んで誰かが共感してくれたり笑ってくれれば俺はそれでいいさ・・・。

33日目

俺はやっぱりこの日記に向かう必要がある。

思い返すのは苦しいが、俺の一つの本心として「事情を整理したい」ことが挙げられる。

今の俺は苦しいが、この日記に向かう。

 

俺はなぜ日記をつけるのか。

心の中や頭の中というのは、思うまま一度文章にしてみてこそ整理されると考える。

そして・・・。

この世の中、ツイッターに「仕事辛い」「会社いきたくない」「学校休みたい」などと一言で書いて終わってしまっている人があまりに多いことを俺は嘆いている。

誰かの悩みは、時に誰かを励ます。そして、解決のヒントになることもある。そこには共感があり、人間は一人ではないことを知る。

 

人は悩みを持つ。そして、ツイッターに短文で愚痴を吐く。自分も周りもその実態がよくわからないまま終わる。そうしていく中で、本来もっと大きな財産となりうるその「悩み」は大して明確化されず、本人だけのものとなり、他の人間と大して共有されることなくその役割を終える。

 

多くの人間の心が、揺らいだり弱ったりを繰り返す中で、それが明確に共有されないのは損だと俺は考えている。

何か壁に直面した時、それを素直に文章にして多くの人間と共有したいと思う。

悩みだけでなく、生きる上での希望やヒントも共有したいと思う。

だから俺は日記を書く。

 

ツイッターの短文で終わる一つ一つの悩みの魂は、その可能性を広げることなくただ静かに消えるのである。

 

俺はもっとみんなの、素直な感情をあらわにした日記が読みたいと思う。

みんなもっと書けばいいのに。

毎日思っていること、今日思ったこと、嫌だったこと嬉しかったことを・・・。

 

~月曜日(出勤33日目)~

 

またこの日面談があった。

昼に呼び出された。

上司や社長などがいた。

 

午前中の課題が進んだかどうか質問され、全く進んでいないことを話した。

なぜかと訊かれた際、俺は、朝に飲んだ抗不安薬の影響であまりにも眠くて進まなかったことを話した。

もう、俺は限界だと思った。診断書のことも話した。いつも通り、目には涙が浮かんだ。

 

会社の偉い人たちは、俺が会社に相談せずいきなり精神科に行ったことを非難した。

あの会話が凄く少ない会社で相談出来るのは、それなりに社会人経験を詰み尚且つ色々苦しいことも経験した人間なんじゃないだろうか。

それに、俺は上司に眠れないことや気分の沈みを相談していた。

しかし、彼はそれを聞いて「ちゃんと寝なよ~」というだけだったり、「こんなこともわからないようじゃ寝れないのもしょうがないよな」と笑っていたりした。

俺が手を傷つけても、「よくそんなこと出来るなあ。俺には痛くて無理だ」と言っていた。俺はその時無理矢理表情筋を動かし、乾いた笑いを浮かべた。

それに俺は会社で何度も泣いていたし、声も小さかったし、上司とまともにコミュニケーションが取れていなかったし、異常なのは誰が見てもわかったと思う。

 

「どうして最初精神科にいこうと思ったの?ホルモンバランスの乱れかもしれないじゃない。なんで最初から精神科にいこうとしたの?」と社長から訊かれた。

ヘタなことを素直に言うと、自主退職に誘導されそうな気配を感じた。

俺としては「精神が辛くて、会社で挙動不審だから精神科に行った」というのが素直な感想だった。しかし、それについては沈黙することとした。

「友達に勧められて行ったんです」と言った。

 

会社側はというと、精神科に懐疑的で、金さえ出せば診断書を出すとか、薬漬けにするとか、カモにされているとか、そんなことを言っていた。また、俺や俺の周囲の友人たちは若く、まだ色んなことを知らないのだから会社に相談しろと言った。

 

俺はそのとき、別のエネルギー体の意思が俺に教えてくれたことを思い出した。

以前日記に書いた通り、別のエネルギー体の意思は、俺に、あの会社は昭和なところがあると教えてくれた。「昭和っぽい」といえば、まあ精神科には懐疑的だし、若者の考えをあまり尊重せず長く生きてきた者の主張を尊重しようとする・・・。まだペーペーなんだからと・・・若いんだからと・・・。

 

俺はそのエネルギー体のおかげもあり、彼等のいうことをすんなりと理解できた。

ああ、昭和っぽいのだからこう言うよなあと思った。

 

会社としては診断書が出された事実を聞かされた時点で、休ませるしかないらしい。

俺はそれを知らなかった。

 

よって、俺は早退することが決まった。最低でもまあ一週間は休むことが決まった。

会社はなるべく早くまた出勤してほしいようだった。

次に出勤するときは、医者から出勤可能であると書かれた診断書が必要らしい。

 

色々考えた結果、現時点では、二週間休もうかなと思っている。

一か月休むことには抵抗があるなあ。

 

それと、俺の上司が、休みの間も勉強をしてほしいということを遠回しに言っていた。だがそういうことを言っては意味が無いのではと俺は思った。

 

俺は気にしないことにした。

休日の日記

俺は今日(といっても日付が変わってしまったが)精神科に行った。

以前にも行ったことのある精神科だった。

 

患者が多いので、流れ作業のように扱われた。もうちょっと冷静に現状の症状について話したかったのだが。あと、抑うつ状態という診断はなんなのかとか。

 

以前行った時の方がちゃんと話を聞いてくれたなあ。

 

俺の手の傷を見て、医者は「自分を大切にしてください。そんなことをしてもなんの解決にもならないからね」と言った。

医者は、自傷行為等が悪化し挙句の果てに自殺する患者を何人も見てきたからそう言ってくれるのだろう。

 

でも、自分を大切にってどういうことだ?俺は、自分の心を守るために身体を傷つけ、エンドルフィンなどを脳内で分泌させ、錯乱を落ち着かせているのだ。

となると、自分を大切にするってことは、仕事を休むとか、きっとそういうことになるんだろう。職場環境を変えてもらうとか、前向きに捉えるとか。

 

・・・まあこれについては色々あるだろう。

 

冗長化してもしょうがないので、簡単に書く。俺は診断書を貰った。

抑うつ状態」と書かれていて、一か月の休職が必要だそうだ。

精神安定剤睡眠薬を貰った。

 

医者は、なるべくは仕事を休んだり転職するなりしたほうがいいけど、仕事にいくとしたら、安定剤を飲んで行ってくださいねと言った。俺は本当にその通りだと思う。

職場に居ると精神が正常でいられなくなる。息がつまるとか、そういうレベルじゃない。いてもたってもいられなくなり、脱走したくなる。自分の身体を傷つけないとどうにかなってしまう。

 

そんな俺に精神安定剤が出されたのはいいことだと思う。

俺はとりあえずの間、この薬を使って仕事になんとか向き合おうと思う。

 

俺はお守りがわりに診断書を貰った。まだ仕事にはいくつもりだ。

もし本当に出社が無理になったとき、スムーズに話を進めるための診断書だ。

診断書があれば、もう本当に限界点になったとき、休むのに話が早くなる。

精神のおかしさが頂点に達し、職場を脱走(早退)したくなったときも、話が早くなる。

 

こうして俺はお守りを手に入れた。

 

最初、単に適応障害と書かれると思っていたのだが、意外だった。抑うつ状態とあった。

最初は、そんなの嘘だ。俺は信じないぞ。俺はちょっと職場に適応出来ていないだけなんだ。俺は抑うつじゃない。と疑っていたが、だんだんちょっとばかし信じてきた。

 

さっき、明日が仕事だというのに、二時間くらい自然に眠れた。なんだ、俺も眠れるじゃないかと思った。しかし、とんでもない悪夢が何度も続き、途中で何回か起きた。これじゃ、眠らないほうがマシだった。悪夢は恐ろしかった。起きた時、不安状態だった。

 

俺は健康に仕事をし、脳無しのバカなりに技術を一生懸命身に着け、休日は漫画や本の創作などをし、「将来やりたいこと」のためにちゃんと進みたい・・・・。ただそれだけだった。いや、もちろん今もそうなのだ。俺は一度決めたことは変えない。

 

しかし、昨日日記に書いた通り、別のエネルギー体の意思が俺に色んなことを教えてくれた。会社の持っているものと俺の持っているものが共鳴していないこと、俺はそんなこと一言も言われていないが採用時に俺のデザイン面や若々しさに凄く期待していたこと、社風が昭和のあの厳しい流れを汲んでいること、今の自分がそれに合わず委縮していること。

 

そして俺は冴えている日だったので、また別の意思も感じた。

それは女性的な存在で、俺の魂を男として見ている。(大丈夫。とりあえずまだ貴方はパソコン作業やれるから・・・・会社に行っても大丈夫。それに、もうちょっとしたら貴方は別の会社にいるし・・・・。もう少しの辛抱だから・・・・。)と安心させ励ましているのを感じる。あれは女だ。そして俺を男として見ている。(たとえるなら、弱った王子様を励ますお姫様みたいな感じ。)でも、あの女が言うことは本当なんだろうか。俺なんて、もう、クビが決まったようなもんじゃないだろうか。あの女は俺のことを大丈夫だといい、安心させ励ましている。その「大丈夫」って、どういうことなんだろう。

 

俺は勘が冴えている日、自分の本質はまったく男性的であることを知る。

それは事実だと思う。

今日もその冴えた日の残りがあり、ちょっとばかり冴えていたので、タロットで色々見ていた。結果は・・・なかなか面白かった。

 

まあそれはさて置き・・・・。

 

俺は、自分はちゃんと働いていないといけないと思う。

俺はちゃんと技術を身に着け、エンジニアとしてそこそこの給料を貰い、創作もし、「やりたいこと」の目標に向かって成長しなくてはならないと考えていた。

そうしていく中で、俺は、俺がかわいいと思う、純粋な心を持った男性を妻・・・じゃねえや旦那さんにし、たとえ相手に何があっても精神的にも経済的にも支えになるような人間になるべきだと考えていた。

これらの考えは今だって変わらない。

・・・しかし今の現実は違う。事実俺は弱っている。とても情けない状態だと自分で思う。

脳無し!無能!

「敗走」という言葉が頭に過る。仮に敗走しても俺は諦めないしまたやろうとするが。

こんな俺には、男性を守る資格が無い。好意を向けられても、それにこたえられる人間に値しないと思っている。

俺はたとえ自分が女性であっても、強くなければならないと思うし、相手が弱った時、自分が心も金銭も支えになれるようでならないと駄目だという観念を持っている。

でも、今の俺にそれが出来るだろうか。診断書なんて貰っている人間だ。う、悔しい・・・。

こんな頼りない自分に、告白やプロポーズをしてくる男性がわりといるのには驚かされる。こんな俺のどこがいいんだろう。俺なんて不良品みたいなもんなんじゃないだろうか。その意図はなんなのか。

俺は、自分がちゃんとしていないと、誰かと結ばれるべきじゃないと思っている。

嗚呼、こんな俺なんかが誰かに甘えてしまってもいいのだろうか・・・。

クソッ・・・。

ああ、守られるよりも、守りたいのに・・・。

俺は今甘えなきゃいけないんだろうか・・・・。

ちゃんとしたいのに・・・・。

32日目-2

ああっ、クソッ、眠れないじゃないか。

俺の身体はもう、睡眠導入剤が無いと眠れないんだろうか!?

 

俺は今日、もう自分は限界だと感じた。

まず、最近は薬を飲まないと眠れない。そして睡眠の質が悪いこともしばしば。

睡眠によく失敗するから、風呂は2日に1回。今日も俺は臭かったさ。

身だしなみに気を使えなくなり、生理終わりかけのあの臭い体液がずっとついたナプキンを長時間取り替えずにいてもう言葉も出ないキツい状態になっていたりする。

ハハハ。クソ、冗談じゃない!

 

仕事では、俺は上司とまともに話せない。

上司と話すとき、俺は人間としての普通のキャッチボールが出来ていないらしい。

同期の女性が「前の会社でおかしくなっちゃった人が、〇〇さん(俺)みたいな感じになってたよ。〇〇さんは、上司と話すとき、普通に話せないでしょ」と言った。

そして「〇〇さんは、最初は、元気っ子ってイメージだったなあ。でも、最近はお疲れだよね・・・・」とも言った。

 

俺は上司とまともに会話が出来なくなってしまった。

完全に怯えている。

上司と会話するとき、涙が出るのがさも当たり前のようになった。

俺はほとんど毎日会社で泣いているのだ。

涙なんて普通だ。いつだって苦しいらしい。

そんなだから、上司から目の前でやれと指示されたコーディングが出来ない。

たとえそれが自分が実際に理解していることであっても、目の前でやりなさいと言われると途端に画面が真っ暗になり何も見えなくなる。判断力が0になる。

そうしてその評価が取締役や社長にも伝わる。そして俺は今日呼び出されたのだ。

 

俺を評価する者全てが恐ろしい。

俺は社長に普通に挨拶しながらも、社長の挙動一つ一つに心臓のリズムがおかしくなるのを感じる。

手を伸ばした・・・歩き出した・・・嗚呼、どこを見ている!?・・・・と。

人間の普通の動作が俺には恐怖だ。

 

俺は今日呼び出された後、もう、完全に意気消沈していた。

俺はもうこの職場に適応出来ないから、試用期間でほぼ確実にクビになるだろうと踏んだ。いっそそうなったほうが楽なのでは?とさえ一瞬思ってしまうほど、苦しかった。

 

そうして俺は、机に戻るもどんどんしんどくなり、呼吸が乱れ、今すぐにでもここから逃げ出したい!!!!となり、錯乱しながら手を傷つけたのである。

 

本当はもっとハサミで血を流したかったが、あまり大事になるのもあれなので控えめにした。

傷口が痛むと、それが唯一の理解者のように感じられた。

俺の心が痛むように、俺の傷も痛む。傷の痛みだけが真に俺に寄り添っていた。

 

そういう俺の自傷行為は上司も知ることになり、俺は再度呼び出されたのである。

 

俺はもう、仕事を辞めようかなと思った。もう、無理だろう。俺は完全に適応出来ていない。

上司と会話するとき、ほぼ常に泣くことは普通ではない。声がほとんど出ず、あれだけ論理的に具体的に明確に喋ることを要求する彼に、それが壊滅的に出来ないということは、俺の居場所ももういよいよ無くなることを意味している。

 

しかし。

 

そんなとき、俺を誘導する「声ではない声」がするのだ。

 

あの呼び出しは、ハッパをかけているんだと。まだ、お前は仕事を辞める時ではないと。まだもう少し居ろと。せめて基礎力は付けてからにしろと、俺にいうのだ。

そして、俺のちょっと先のその未来も示す・・・・。

 

俺はそういうことがあると、途端に内からエネルギーが湧く。

俺の本質的に男っぽいところが前面に出る。

手の傷やこれまでの痛みなんて、どこ吹く風といった調子になる。

俺には目標があるのだからこの仕事に就いたわけであって、無計画に辞めることは決して無いと言うのだ。

 

しかし、やはり不安は残る。俺は本当に大丈夫なのだろうか?

俺に響く、別のエネルギー体の意思の見解によると、俺はなんだかんだで大丈夫らしい。

それは本当か?

俺としては病院で診断書を貰ってさっさと撤退するかとも考えていたが。

しかし、別の意思によると、俺はまだ辞めてはいけないようだ。

 

うーん、大丈夫なんだろうか。

あんなに適応出来てないし、エンジニアとしての素質が無くて、駄目駄目なのに。

 

とりあえず俺は月曜日会社に行けるのだろうか。

そのことは、月曜日の俺だけが知る。

32日目

今日は勤務中にはあはあ言いながらボールペンとハサミで手を傷つけた。

俺の精神は限界だった。早く殺せ!!!!!!!!!!と念じた。

 

それは上司にも見つかった。

俺は呼び出された。一日に二回も。

俺はもう終わりかなと思った。

 

 

・・・・・それでも、声がする・・・・・・・。

 

その声は俺に「今はまだ仕事を辞めるな。基礎力がついてから判断しろ」という。

 

そして・・・これは俺が受け取ったイメージ。

 

「お前の持っているものと、会社がもっているものが共鳴していないんだ。あの会社は昭和の厳しい社会風習を生き抜いた人間がやっている会社だ。だから、お前にとっては導き方が厳しいんだ。そのずれでどんどんお前は委縮し、お前の本来持っている良さがどんどん隠れてしまっている。しかし・・・・」

 

「お前は本当は、会社から期待されてここに入っているんだ。お前の若さと、お前が持つデザイン力や感性の可能性を信じ、期待してこの会社に入れたんだ。お前のような若者を入れれば、会社に新しい可能性が広がると思って、お前には期待していたんだ。お前の会社は「おじさん」ばかりで空気も停滞しているからな」

 

嘘だっ・・・・・・・・!俺はそんなこと一言も言われてないし、俺は面接のときに漫画や本を書いていることを言ったが、びっくりするほど何も言及されなかったぞ!!!俺は期待なんてされていない・・・・・・・・!俺のデザイン力に期待しているなんて、本当にあることなんだろうか・・・・!????

 

「他にも若い女性がお前と一緒に入った意味を考えろ。あの会社は今、若さとデザイン力が欲しいんだ。年齢を重ねた男ばかりのあの会社は、お前を雇う時期に、取引先とデザインのことでも話し合っていた。今よりも、デザインに関することにも手を広げたいんだ。だから、お前の若さとお前の絵を描くところを買っているんだ」

 

それは本当・・・・・?そんなこと、俺は一言も言われていない!!!!!!!!

本当にそうだったのであれば、俺は言ってくれないとわからない!!!

俺に期待していたのなら、俺は言ってくれないとわからない!!!

だからこうやって身体を傷つけるんだ。

なんで言ってくれないんだ!!!!

 

「お前が今日呼び出されたのは、お前を脅し、お前を無理矢理伸ばそうとしているからだ・・・それがあの会社のやり方だ。お前には合わないが、彼等はそれを良しとし、むしろ優しくしてやっていると考えているんだ。彼等の世代は、お前の世代よりずっと厳しい。まさに男社会、体育会系、ハッパをかけ脅す、その繰り返しだ。その繰り返しで世の中が成長し、それでよいとされた・・・・・・そういう社会思想だった・・・・お前には理解できないだろう・・・・その流れを汲んだものをお前も向けらているんだ。」

 

俺は冷静な取締役の目線を感じる・・・・。

俺は冷静に分析され、そして脅しをかけらている・・・・・・。

俺をじっと見つめる「目」を感じる・・・・・・・。

目・・・・・・・・。

俺は見られている・・・・・・・。

彼は冷静であり、また、かなりの仕事人間だ。

厳しい環境で生きてきたのを、今の俺は感じている・・・・・。

 

でも、あの会社は若者を呼びたがるわりに、その若者が続かない未来を俺は感じる・・・・。

他に辞める人が出てくる・・・・。

嗚呼、人の出入り・・・なんということか。

若い人は、基礎力を付けてすぐに他へ移る。

年齢を重ねた人はわりと残るだろう・・・。

そんなことで、先があるものか!!!!!

 

「最初お前に相当期待していたのだ。お前には創造力がある。そして若い。お前がいれば新しいことが出来ると思った。しかし、お前は事実会社の人間から、伸びが遅いと思われている。彼等が考えるのは、お前が実際に開発に入った時のことだ。今のお前のペースだと、納期に間に合うかどうかが問われると憂慮している・・・・・・・・だから元々期待していたお前にハッパをかけ、厳しく育てようとするんだ。しかしそれは彼等にとっては優しくしているほうだが、お前には辛いことだ。お前は繊細だからだ。物書きをする人間は繊細な心を持つ。だからお前は傷つく。」

 

そうして俺は感じる・・・・。

まだ、ここで仕事を辞めてはいけないことを・・・・・・・・。

俺はちゃんと技術を身に着け、剣を手に入れなければならないと・・・・。

上司がああも厳しいのは、彼にとってはそれが慣習なのだと・・・・。

そして、俺が泣いたり手を傷つけるとき・・・・

彼が急に「素」の状態になり、言い過ぎたな、と思っているのを感じる・・・・・・・。

俺は彼から、一切女として見られていないからな・・・・・・。

早くエンジニアとして基礎力を付けろ!という声だけが聞こえる・・・・・。

そして「ごめん」という声も・・・・・・。

 

そして、俺は改めてこのweb系にきた意味を思う・・・・。

俺はやっぱりそれ相当の意味を持ってこれを選んだとわかる・・・・。

やっぱり俺は未来で、俺のやりたいことを実践しようとしている・・・。

ここにはまだ書けない、俺の、俺だけの秘密の目標・・・・・。

だから、改めて、秋葉原のお兄さんにも感謝しなくてはならないと思う・・・。

31日目

ああ、とうとう31日目だ。

こうしてこの日数が増えていくことに俺は焦りを感じる。

 

研修で完全に放置されることは無くなったが、それでも基本は自学自習だ。

だから俺は自分で出来ないとなると、相変わらず上司からキツく言われるのである。

 

そして今日も泣いていた。

俺はキツく言われると、仕事としての頭が停止し、そしてよくないことばかりを考えてしまう。

あのキツい声がすると俺はもう目の前のコードが全くわからなくなり、自分はなんでこんなに駄目なんだ、うまくなりたいのに、こんな自分が嫌だ・・・!という最悪な気持ちになる。

 

そうなったらもう涙が流れるばかり。自分の惨めさがどんどん膨れ上がりそれが限界に達すると俺は涙を流す。

 

俺は自分が出来ないでいるとき、4才年下の男の子のことと、秋葉原のお兄さんのことを思い出す。

ああ、4才も下なのにあんなに出来て凄い。なのに自分は・・・・。と、どんどん自分が嫌になってくる。そして、お兄さんがマックのパソコンでコードを書いているその後ろ姿を思い出し、自分の惨めさは掛け算のように増していく。

 

しかし、俺は泣くことを厭わない。俺がちゃんと技術をもてるまで、俺は泣いていようがなんだろうが心の奥底の沈黙は続ける。

 

まあ、でも愚痴はやはりある。

 

俺は職場では「か弱い女の子」みたいな立ち位置でいる。あまりハキハキ喋らないし、常に自分の立場が下であることを示している。

頭にはリボンを付け、初心者なんです、まだ慣れていないんです、社内で一番若いんです、をアピールし、自分をとことん弱者として見せている。

 

ああ、なんてことだ・・・・・つらい・・・!俺は本当はもっと、快活に振舞いたい!

俺は本当はあんなんじゃない!あれは完全に仮の姿であり、毎日毎日ずっとあれでいて気持ちがいいわけではない。

技術で悩み、振舞いに戸惑い・・・・。

 

ああ、でもそれは俺がまだ新人であり尚且つ技術が無いから・・・。

上司にキツく言われている身だから・・・・。

俺はあんなブリッコを早く卒業したい。

もっと人間らしく快活に振舞いたい。

 

そして上司からは、服装を、もっとオフィスカジュアルっぽいものにしろと言われた。社長は、ズボンに穴があいていても良いと言っていたが・・・。

まあ上司がいうには、今の俺の恰好は大学生がするものであり、社会人がするものではないらしい。

 

昨日、服を見に行った。良いと思う物は高かった。何も買わずに終わった。

 

ああ、俺はしんどい。正直今の状況はしんどいさ。

でも、技術が身に着けばこの状況は変えられる。

だから今は会社に、俺を雇ってくれていることに感謝している。

 

俺は「結局会社なんてどこに行っても何かしら不満はあるものだよ」なんていうとりあえずの言葉で誤魔化したりはしない。俺は嫌だと感じるものは嫌なのだ。しかし今は沈黙し、技術を身に着けようとするのみである。

 

最近人に会いたいと思う。何かの交流会とか勉強会に行きたいと思う。

やっぱり、毎日会社に居るか家に居るかは決してよくない。

様々な人間と交流するべきだ。

会社か家かの二択しかないと、会社で辛いことがあったとき、それが自分の世界のほぼ全てになり、そうやって俺を必要以上にむしばんでいく。

俺は人に会いたい。できれば、複数いたほうがいい。何かの集まりに顔を出したい。

 

ああ、本当は30日で日記の方向性を考える予定だったのだが・・・。

こうも毎日書いていると書かずにはいられなくなるわけだ。

 

俺はちょっとやらなくちゃいけないことがある。

それは前々から考えていたことで、そろそろ今が行動に移す時なのだ。

(まあ、ちょっとしたこととはいえ、少々時間が掛かることだ)

それをするから、この日記に向き合う時間や量をどうしようと考えていたのだが・・・・。

とにかく今日は沢山吐き出したかった。相変わらずの文章量になってしまっている。

 

ああ、誰かに会いたい・・・・。